かつては飛ぶ鳥を落とす勢いだったナインティナイン人気にかげりが見え始めたのか、レギュラー番組が減少傾向にあるようだ。同時に、岡村隆史(46)と矢部浩之(45)の方向性にも違いが生じてきたようで‥‥。
ナイナイが司会を務める「解決!ナイナイアンサー」(日本テレビ系)が3月7日で終了した。
テレビ誌ライターが解説する。
「放送開始から4年半がたちましたが、視聴率は基本的に2桁台で推移していて調子は悪くなかった。悩みを抱える芸能人の『人生のアンサー』を追求する内容は、局内でも好評の番組でした。とはいえ、局内にはナイナイの番組に関してマンネリ化を懸念する声があり、視聴率が急落する前に先手を打って幕を閉じることを決めたといいます」
その結果、コンビで出演するレギュラー番組は、不定期放送を除けば、放送開始から23年になる「ぐるぐるナインティナイン」(日テレ系)と、21年続く「めちゃ×2イケてるッ!」(フジテレビ系)の2本だけとなってしまった。
そもそも4年でマンネリを指摘されるのだから、それこそ長寿番組となる2本にも打ち切りの足音が近づいているのだろうか。
中でも、近年、テレビの改編時期になると必ず「終了説」が出るのは「めちゃイケ」だ。近年は視聴率1桁台が定位置で、低迷の著しさは深刻だと、フジ関係者は嘆く。
「昨年7月30日の放送回で、極楽とんぼの山本圭壱が10年ぶりに出演したのがまずかった。あの放送を見て、大手スポンサーの日清食品が提供から降りました。問題は山本を登場させたこと自体ではなく、山本をボコボコに殴る演出でした。日清は『弱いものイジメの暴力シーン』という構図に激怒し、手を引いたといいます。視聴率が芳しくない中でその一件までが尾を引き、現在、番組の放送時間を30分に短縮し、深夜枠に移行するという話が進行しているんです」
コンビでの仕事が縮小傾向にある中、はからずも岡村は「旅猿」(日テレ系)や「オールナイトニッポン」(ニッポン放送)など、矢部は「やべっちFC」(テレビ朝日系)や「アウト×デラックス」(フジ系)など、それぞれピンで活躍の場を広げている。
実は、コンビで方向性が分かれたという指摘もある。岡村が仕事の減少を半ば歓迎する一方で、矢部は収入減に不安を覚えているというのだ。
10年に岡村が、体調不良を理由に、芸能活動を長期休養した事態があった。
「突然の休養から、5カ月後にテレビ復帰を果たしました。とはいえ、岡村は本調子に戻ったわけではありません。今も体調の様子を見つつ、無理をしない範囲で仕事をしているんです。休養前のような、仕事を詰め込んだスケジュールは体力面でも気力面でも難しい。復帰後から、私生活もとても質素なものにシフトしています」(芸能プロ関係者)
対する矢部には、稼がなければいけない事情がある。13年に元TBSアナウンサーの青木裕子(34)と入籍し、現在は2人の息子も抱えているからだ。スポーツ紙芸能デスクが話す。
「今春から長男は、セレブが集まり、名門として知られている都内の難関幼稚園に通います。保育費だけで初年度に年間50万円近くかかる。そのうえ、催しのたびに衣装代や交遊費がかさみ、小学校のお受験を見据えている今、お稽古代や塾代など莫大な額が矢部にのしかかってくるんです」
独身の岡村とは、事情が異なるわけだ。
さらには、自分の意見をあまり主張しない矢部の性格も作用しているという。
「もともと矢部は、子育てに関して『学歴よりサッカーを』というスタンスでしたが、青木の教育ママっぷりに感化され、『子供に選択肢を増やしてあげたい』と思うようになったそうです。2人の育児もあって青木は以前のように働けませんから、必然的に矢部が養育費を稼がなければなりません」(前出・スポーツ紙芸能デスク)
スローペースで活動したい岡村と、とにかく稼ぎたい矢部──。幸いにして、2人の仲は悪くないというが、コンビの距離が微妙に広がっていくことから分裂危機がささやかれている。はたしてナイナイは、どんなアンサーを出すのか。