10月2日から5日間、お笑いタレントのビートたけしがテレビ東京の朝を“生ジャック”する特番「おはよう、たけしですみません。」が10月6日で終了。この間、たけしは、4日の生放送への出演を直前に“ドタキャン”。5日の生放送に果たして出演するのか注目を集めたが、たけしは元気な姿を見せた。
「点滴を持ち、病院メイクをして現れたたけしは、5時まで起きていて、着替えて出ようとしたら倒れたと、ドタキャンの理由を説明。出演していた水道橋博士と太田光に『反省してください』『そのうち干されますよ』とツッコまれていました」(番組関係者)
さすがにたけしも悪いと思ったのか、“たけしドタキャン”と大きく報じられたスポーツ新聞を片手に「これじゃ犯罪者みたいじゃないか」と苦笑していた。実はこのドタキャン劇、本番1時間前に、事務所から番組の高砂プロデューサーあてに連絡が入ったという。
「たけしが来ないことを知ったプロデューサーは、水道橋博士の発案で松村邦洋に連絡を取り、“ニセたけし”で電話出演してもらうなど番組直前まで走り回っていました。プロデューサーも『本当に胃が痛い。たけしさん、明日は本当に来てください』と懇願していましたね」(スポーツ紙記者)
しかし今回のドタキャン劇、額面通りには受け取れない、という声もある。
「今回のテレビ東京“生ジャック”は、7日に公開される北野武監督映画『アウトレイジ 最終章』を盛り上げる意味もあった。そこで、解散総選挙、小池新党の話題で盛り上がっていた他局に対抗するために“仕掛けた”可能性もあるんじゃないですか。翌日のスポーツ紙の芸能面では、“たけしドタキャン”のニュースが大きくクローズアップされ、その日以降、番組を観た視聴者も多かったようです。テレビ東京も、たけしサイドも、実は“してやったり”というわけです」(放送作家)
“ドタキャン”から復帰した5日、たけしは生出演した太田光に「松本人志が嫌いなの?」と聞き「大嫌いですよ」と言わせ、最終回の6日までこの話題を引っ張った。ともあれ、番組を注目してもらうことは大成功で、あとは映画の成功を待つばかりといった状況のようである。
(窪田史郎)