寂しい男性の相手を務めることで知られる等身大の人形。かつては擬似的な交合の相手として使われてきたが、最近は愛の対象としてもじわじわ人気を広げている。そんな愛の伝道師である人形“愛玩用ドール”と恋に落ちた落語家がいた。桂文珍の一番弟子である桂楽珍だ。演芸シーンに詳しいフリージャーナリストに話を聞いた。
「現在55歳の楽珍師匠は、地獄の借金生活経験者でもあります。同時に、“ドール”と育んだ愛も常軌を逸しており、その実録とも言える主演映画が07年に上映されています。『やりすぎコージー』(テレビ東京系)や『人志松本のすべらない話』(フジテレビ系)でも話題になりましたが、これまでに3体のドールと深い仲になり、3代目の“トキエ”は65万円もしたお高い彼女。のちに妻となる人間の彼女と交際していたころから、トキエとも深い関係にあったそうです。ある日、彼女が物置を掃除していると、トキエが天井から吊られて保管されていて仰天。捨てるよう命じたそうです」
マンションのベランダで愛し合っていた時は、強く抱きしめた反動でトキエが滑って転落。公園で遊んでいた子どもたちの目を、母親たちが慌ててふさいだというテッパンネタがある。
そんな楽珍と双璧をなすドールマニアがいる。ビートたけし率いるオフィス北野に所属しているマッハスピード豪速球・坂巻裕哉だ。
「早熟だった坂巻さんは、小学生の時から自分で慰める形での欲望を発散する行為をしていて、あらゆる方法を試したそうです。22歳でドールと出会い、長いウィッグを着けてカスタマイズ。縄吊りを試み、一緒に入浴し、電動玩具を使ってプレイに耽溺するなど、その愛は度を超えていったとか。現在はすでに、“同棲“を解消。2014年に開催した単独ライブで供養して、関係を清算しました」(前出・フリージャーナリスト)
質感も機能性もアップした昨今のドール。“巨匠”篠山紀信が撮りおろし写真集を出版、関連映画の封切りなど、話題にコト欠かないだけあって、今後さらに人形との「愛の暮らし」を告白する芸人が増えていくかもしれない。
(北村ともこ)