お笑いタレントの“たむけん“ことたむらけんじが5月16日より、自身がオーナーを務める焼肉店「炭火焼肉たむら」の営業を再開したことがわかった。
大阪府では吉村洋文知事の奮闘もあり、17日に新規のコロナ感染者をゼロ人に封じ込め、翌18日も1人の感染者数に抑えていた。知事自身も「外出しても良いと思う」とソーシャルディスタンスを保ちながらの外出を推奨しており、大阪名物のお好み焼き店である「千房に行きます」とも宣言。そうした自粛緩和の流れが進む中、ついにたむらも大阪での休業要請緩和が発効された16日から直営3店舗の営業再開を決めた。
同時に、客同士が密着しないよう、利用できるテーブルを3分の1に減らし、各席にはプラスチック製の仕切りボードを設置。利用客の体温を測定できる機材も、今回の営業再開に向けて導入したことも明かされている。
スポーツニッポンによる取材に応じたたむらは焼肉店の営業再開について、「開店を心待ちにしてくれるお客さんも居てくれはって本当にありがたかった。今は席数を考えるとどれだけ稼働しても売り上げは3分の1。まずは経済を少しでも回していかないといけないとの気持ちから店を開けたんですわ」と心境を吐露。また、「1ヶ月半しんどかったけど、皆でここまで頑張れた。気が緩むのも分かる。そこは自分がコロナにかかってるという気持ちで行動しましょう。そうすると、色んなことが我慢できる。今が踏ん張り時ですよ」とも述べ、苦しい自粛期間を乗り越えた達成感も覗かせた。
「本来使用できる12テーブルを4テーブルに間引きして営業をスタートし、体温チェックの機械も新たに導入したことで、しっかりコロナ対策を講じた上での再開だとはわかります。しかし、世間からはやはり外出自粛期間中のたむらのランナー批判が記憶に新しく、今回の焼肉店再開にも一部からは皮肉のような声も散見されました」(テレビ誌ライター)
たむらは4月20日、SNSで〈子供やご年配の横をマスクもしてないランナーがハァハァいいながら駆け抜けていく!アホランナーええ加減にせぇーよ!〉とマスクを付けないランナーへ怒りのツイートを投稿。ランニング自体は禁止されているわけではなく、そもそもこの時のたむらも“ウォーキング中“だったことから、反論のリプライを浴びる事態となっていた。
「あれだけマスク無しのランナーを非難しておきながら自分の焼肉店はOKなのか、という声があり、ネットでも『マスク無しのジョギングより焼肉店での飲食の方が感染リスク高いんじゃない?』『他人に厳しく自分に甘い。がっかり』『ランナーにはマスク強要する人なのに、インドアの焼肉は大丈夫なんですね。食べる人はマスクを外してお喋りもするよ』といった反応が出ています」(前出・テレビ誌ライター)
とはいえ、たむらがマスクを着用しないランナーを批判した1カ月前と現在とではそもそもの状況が大きく変化しており、当時のジョギング批判を引き合いに出されてしまうのはやや酷だろう。
件の批判ツイートが無ければ、こうしたヤジを受けることも少なく、ネットでも応援の声が飛び交っていたはず。よけいなヤジをシャットダウンするためにも、やはりSNSでの荒々しい発信によってアンチを増やしてしまう行為は、今後控えていく必要がありそうだ。
(木村慎吾)