「関西では最も扱いに神経を遣う大御所の一人で、胃を悪くしたテレビマンを何人も知っています」
在阪の放送作家がこう前置きして“関西の女帝”に挙げるのは上沼恵美子(67)。うつむき加減で「裏の顔」を明かすところによれば、
「基本的には気配りの人なんです。いつだったか、早朝集合の収録があって、楽屋に行ったら、コロッケの差し入れが。有名な行列店の品で、『営業時間前にムリを言って買ってきてくれたんだな』と思うと、涙が出るほどうれしかったですね」
数々の高視聴率番組で上沼の間には絶対的なルールが存在した。
「テレビマンが上沼さんと直接話すことはなかったですね。局の意向などは、必ず付き人を介して伝えていました。その付き人が去ったことで、局との間に軋轢が生じ、長寿番組が突然打ち切りになったのは有名な話です」(放送作家)
女帝の威光ぶりを在阪メディアに示したのが「バカラ事変」だ。
「上沼さんに豪華な誕生日プレゼントを贈るのは恒例行事でした。ブランドの『バカラ』が好きという噂が広まって、テレビマンはこぞってグラスや花瓶、置物をプレゼント。その数は台車1台分に上り、上沼さんの家にはバカラ製品を展示するバカラ部屋があったと聞きます」(放送作家)
しかし、ある年を境に、バカラのプレゼントはぷっつりと途絶えてしまう。
「理由は言えませんが、ちょっとしたトラブルがあったようで、バカラから他のブランドに心移りしたんです。それを知らなかったテレビマンがバカラを渡した時の上沼さんの表情といったら‥‥。恐怖と緊張で、今でも鮮明に記憶しています」(放送作家)
業界人たるもの、大物タレントの趣味嗜好の変化を押さえておくのも大切な仕事のようだ。
最後にトリセツを公開するのは女優・真木よう子(40)。インスタグラムのフォロワーが60万人を突破するなど、インフルエンサーとして存在感を発揮しているが‥‥。
「業界では大の愛煙家として知られた存在。テレビ局内やスタジオには喫煙所が設けられているものの、スタッフや共演陣と顔を合わせたくないらしく、彼女専用のタバコ部屋をセッティングする現場もあると聞いています」(ドラマ関係者)
芸能美女のクセを煙たがらずに、ご機嫌を取るのがテレビマンの務めかもしれない。