昨年末に楽天から巨人に移籍したオコエ瑠偉が「反社」の宴会に参加していた騒動が、さらなる波紋を広げている。
オコエは住吉会系の人物と記念写真を撮るなど、コンプライアンスを完全無視した行為が報じられた。一部メディアからは「解雇もやむなし」という報道も出たが、球団からはいまだ処分が発表されておらず、このまま不問扱いになる可能性が高そうだ。スポーツライターが語る。
「巨人は1月20日に春季キャンプのメンバーを発表しましたが、オコエは1軍スタートとなりました。このまま何の音沙汰もナシということでしょう。宴会の件に関しては通常、反社の人間は身元を隠して選手に接触してくることから不可抗力の面もありますが、オコエの場合は以前からその男性と親密な関係だったと伝えられている。『知らなかった』の言い訳は通りません。巨人は特に『暴力団等排除宣言』を掲げ、『暴力団および悪質な応援団等を、選手、監督、コーチらに接触させません』と宣言しています。このまま何の処分も課されないのであれば、チームのみならず、プロ野球界全体への不信感にもつながるでしょうね」
12年に原監督の不貞スキャンダルが発覚した際、元暴力団員の要求に1億円を支払ったことは認めたものの、反社会勢力との認識はなかったと説明。この時も処分はなかった。
「監督がそんな状態でしたから、選手に強く言えるわけもない」(球界関係者)
「常に紳士たれ」 という創設者・正力松太郎氏の遺訓が虚しく響く。
(ケン高田)