香港や台湾にある141(ピンポンマンション)をご存知だろうか。ひとつのマンションの個室にそれぞれ女性が待機しており、ドアのベルを鳴らして気に入った女性が出てきたら、性交渉ができるというもの。いわば、マンションタイプの置屋だ。香港では至る場所にこの141があり、料金は450~600香港ドル(約7700円~1万円)ほど。主に中国人女性が働いている。
このピンポンマンションと似たような業態は、日本にも存在する。中国人エステなどで「裏オプ」として本番が可能な店は歌舞伎町や上野に昔からあり、摘発事案は絶えない。女性達は主に街中に立ち、客引きを行っているが、最近ではマッチングアプリや出会い系サイトで客を募っているという。実際に行ってみた男性に話を聞くと、
「マッチングアプリでパパを探しているという中国系の美人複数名と、DMのやり取りをしたんです。すると、全員から『私の家に来ない?』と誘われたんですが、住所を見ると部屋番号が違うだけで、全員が同じマンションだったんですよね。パパ活のお手当はオトナ(肉体関係)ありで1万5000円と言われました。それならまだ安いかなと思い、興味もあったので、言われたマンションに行ってみたんです。ベルを押すと、中から50歳くらいの中国人のオバチャンが出てきたので、慌てて帰ってきました」
ピンポンマンションというと、アジア好きな人には聞こえはいいかもしれないが、あくまでも援デリ業者の部類である。話を聞く限り、ぼったくりバーなどではなさそうだが、許可をとっていないので、法律違反であることは間違いないだろう。
一見、オイシイ話と見間違うかもしれないが、別人が出てきたり、プレイ中に警察が踏み込んで摘発される可能性もある。マッチングアプリを使う人は、十分に注意すべきなのである。