古今東西の英雄が「色を好む」ことはつとに知られているが、彼らのパワーの元は食。その食の中でも、これから旬を迎える牡蠣こそが、多くの英雄たちのスタミナを支えた最強の食物だった!
紀元前の古代ローマ時代から養殖もされていた牡蠣。牡蠣を食べると精がつき、男性機能を若く保てることを昔の人達は知っていた。“鉄血宰相”と呼ばれたドイツ帝国の初代首相ビスマルクなどは1度に175個を食べたという記録が残っているほか、あのナポレオンは3度の食事に牡蠣を欠かさなかったと言われているし、ジュリアス・シーザーに至っては、イギリス遠征を行ったのはテームズ河口の牡蠣を手に入れるのが最大の目的だった、とも言い伝えられている。
わが国でも武田信玄の牡蠣好きは有名だし、頼山陽は「天上天下牡蠣独尊」とまで賞賛しているように英雄たちの中には牡蠣を好む人が非常に多かった。
何ゆえ牡蠣がこれほどまでにもてはやされているのだろうか。その理由を、秋好憲一理学博士がこう説明する。
「牡蠣にはグリコーゲンのほか、必須アミノ酸をすべて含むタンパク質やカルシウム、亜鉛などのミネラル類をはじめ、さまざまな栄養素が多量に含まれるため、西洋では“海のミルク”とも呼ばれている。特に亜鉛は“スタミナアップ”に抜群の効きめを示す」
ヨーロッパでは人前で「牡蠣を大好き」と公言するのは、ちょっとはばかれることとされているほどなのだ。
「2~3個食べれば1日の必要量を摂ることができる」(秋好博士)
さっそく今夜の酒の肴は牡蠣で決まり!?