現在19ゴールで、J1得点ランキング1位の大迫勇也(ヴィッセル神戸)。9月に行われる日本代表の欧州遠征では残念ながら選出されなかったものの、元日本代表の槙野智章がそのハンパないテクニックについて語っている。
先ごろ放送された「これ余談なんですけど…」(ABCテレビ)でのこと。神戸在籍時には大迫とチームメイトだった槙野は、
「大迫選手ってなんであんなにボールを収めて点を取れるのかっていう話なんですけど」と切り出し、
「これ大迫選手以外、誰一人やっていない技なんですけど、これからサッカー選手を目指す子どもたちは全員やったほうがいい」
と発言。大迫は「腕と手の使い方」がズバ抜けて上手いのだといい、普通、指導者はボールを収める際に体を相手に預けて受けるように教えるが、
「大迫選手は体を預けるのもそうなんですけど、腕と手を相手の膝に当てるんです。後ろからディフェンスが足を出すときに膝を抑えられたら足出せない」
と説明した。スポーツライターによれば、
「共演していたお笑いコンビ『見取り図』の盛山晋太郎を相手に実演して見せていましたが、つまりは相手に背中を向け塞ぎつつ手は相手の両ひざを抑えているような状態で、確かに完全に封じることができる。槙野曰く、反則ではない上に簡単にできるとのことで、草サッカーでやってみようと思った人は多いのでは」
ポストプレーに定評のある大迫だが、そのウラにはこうした工夫があるということだ。
(鈴木十朗)