2024年を振り返り、「芸能界で最も不運だったタレントは誰なのか」を検証してみたい。
まず挙げられるのは、星野源だ。5月、インフルエンサーの滝沢ガレソ氏が自身のXで、実名こそ明かさなかったものの、次のようにポストしたのである。
〈超有名女優とドラマ共演して電撃結婚した男性歌手が、結婚後に今度は番組共演した某NHKアナとW不倫〉
〈今年の元旦に某週刊紙が本件をすっぱ抜く予定だったものの男性歌手の所属事務所が10億円を支払って記事を揉み消した件〉
これを受けて「男性歌手=星野、有名女優=新垣、NHKアナ=林田理沙アナ」ではないかという臆測が瞬く間に拡散。当初、無視を決め込んでいた星野や新垣、さらには星野の所属事務所アミューズも見過ごせなくなり、法的措置を検討するとの警告が飛び出すことになる。
さらに1週間後、星野は「星野源のオールナイトニッポン」(ニッポン放送)で、
「100%、ひとつもやってません」
自身の不倫疑惑を完全否定するとともに、妻の新垣も電話で生出演して反論する事態となった。なぜこうした根拠のない噂が広まったのか、困惑するしかなかったのだ。
そんなガセ情報に振り回された星野に、年も押し迫った12月、またもやトラブルが降りかかる。大晦日の「第75回NHK紅白歌合戦」で歌う予定だった「地獄でなぜ悪い」が急遽、「ばらばら」に変更されることになったのだ。
これは同名映画のメガホンを執り、星野にこの歌の制作をオファーした園子温監督の過去の性加害問題が蒸し返された結果、楽曲に対しても「性加害を想起させる」として、選曲に大いなる疑問の声が上がったからだ。しかも、NHKからの熱烈なオファーだったことが判明する。
星野は2つの「トバッチリ」に泣かされる1年となった。
そしてもうひとり、同じく2024年末に不運が重なったのが、東野幸治である。司会する「ワイドナショー」(フジテレビ系)、そして週替わりでMCを担当していた「行列のできる相談所」(日本テレビ系)が2025年3月、立て続けに終了することが分かったからだ。これについてはラジオ番組で「ことごとく自分の指と指の狭間から仕事がこぼれて落ちてきてる」と嘆いていた。
ところがさらに、10月にスタートしたばかりの「THE MC3」(TBS系)の、年明け1月13日の放送(すでに収録済み)が中止になったと、一部メディアが報じたのだ。中居正広、ヒロミとともにMCを務めるものだが、取りやめになった理由は、目下騒がれている中居の女性スキャンダルの影響にほかならない。
このままいけば「THE MC3」まで終了という可能性すらあり、東野はレギュラーを一気に3本失うことになるかもしれないのだ。
星野と東野のこれからに幸あれ…。
(魚住新司)