一流サッカー選手の私生活はやはり、派手なものだった。サッカー元日本代表の城彰二氏が自身のYouTubeチャンネルで、後輩の田中隼磨氏と横浜F・マリノス時代について語り合うと、テーマは寮生活へ。寮は本来、若い選手のために用意されるが、すでに日本代表として活躍していた城氏もわずかな期間だが、暮らしていた。他にも川口能活や松田直樹がいるなど、かなり豪華なメンバーだった。
しかし、寮で城氏と会うことは極めてまれだったと、田中氏が振り返る。
「寮に帰ってくると、彰二くんや能活さんの車があるか見るんです。能活さんの紫の車はよく置いてありましたけど、彰二くんの車は昼間は停まってるんですけど、夜はなくて、朝練習に行く前には停まってる」
朝と晩、寮では食事が出たが、城氏は朝帰りを繰り返していたため、ほとんど食べなかったそうだ。選手は食事をしたい日に丸をつけて提出するシステムになっており、それはクラブにも提出される。そのため、寮の食事を食べないでいると問題になる。そこで城氏は、
「丸をいっぱいつけて、それで毎日、寮母さんに謝って食べなかった。すげえ迷惑かけてたよ、俺。朝食は一度も食べたことがない」
寮は神奈川の子安にあったが、夜はほとんど東京にいたという城氏。夜な夜な遊び歩いていたのである。一方では意外にも、
「能活さんは寮でご飯を食べていました」
として、品行方正な寮生活を送っていたことを、田中氏は明らかにしている。なんとも両極端な2人なのであった。
(鈴木誠)