以前、本サイトで紹介したカプセルトイ商品「蘇る猛虎伝説 初代タイガーマスク・コレクション」に、第2弾があった! その名も「甦る猛虎伝説 初代タイガーマスク・コレクションvol2」。博報堂プロダクツより、1回500円で販売中です。
ラインナップは写真左より「逆ヤギリ モデル」「Ⅲマーク・ラストマッチ モデル」「Ⅲマーク・赤×金ハーフ モデル」「デビュー戦 モデル」の全4種類です。第1弾の時は叶わなかったフルコンプが、今回は見事に達成できました。
今回の目玉はなんといっても「デビュー戦 モデル」でしょう。1981年4月23日に蔵前国技館で行われた「爆弾小僧」ことダイナマイト・キッドとのデビュー戦時に被っていた、あのどこか安っぽいマスクです。「どうしてあのようなマスクになったのか」という理由については「マスクの製作会社に発注するのが間に合わなかった」や「注文を受けていた玩具メーカーにマスク作成のノウハウがなかったため」といった説があるようですが、いずれにしても当時、観客席からは「子供だましのギミック」と受け止められたのか、失笑が沸いたそうです。
しかしその直後に、デビュー戦にして伝説となる名試合を繰り広げたのは、周知の通り。
試合開始のゴング後こそ「しーん」と静まり返った会場でしたが、タイガーのあの独特のステップからの、牽制の後ろ回し蹴りと、続くダイナマイト・キッドの蹴りを捕らえての足払いの時点で、観客席からは「おおー!」と驚きの声が。
その後もローリング・ソバット、タイガー・スピン、サマーソルト・キックといったタイガーマスクのムーブの数々を披露すると、もはや会場は大興奮のるつぼと化しました。
最後は場外乱闘から先にリングに戻ったキッドがトップロープ越しに仕掛けたブレーンバスターを、タイガーがくるりと抜けて背後に回り、とんでもない角度の美しいブリッジで放ったジャーマンスープレックスホールドによって、3カウント。勝ち名乗りを上げるタイガーに、大きな拍手と歓声が浴びせられたのでした。
その後も多くのファンを興奮させた初代タイガーマスクの伝説は、若い世代にも伝わっているようです。それが証拠に私が「フルコンプした」と喜んでいると、その横で20代そこその青年が、このカプセルトイを真剣な表情で回していました。きっと彼も「黄金の虎」に魅了されたひとりに違いありません。
(カプセルタロウ)