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【バンタム級10回戦】那須川天心に「本当はモロニーの勝ち」「不可解判定」の声が噴出した「採点の仕組み」

 キックからボクシングに転向した那須川天心が、世界挑戦の扉をこじ開けた。2月24日に東京・有明アリーナで行われた、前WBO世界バンタム王者ジェーソン・モロニーとの一戦だ。

 中盤から激しい打ち合いとなり、6ラウンドにはモロニーの強烈な右ストレートでダウン寸前となった那須川。ボクサー転向6戦目にして最もハードな試合だったが、スピードを生かした攻撃を貫き、3-0で判定勝ちを収めた。

「那須川はモロニーに勝利したことで、一気に世界タイトル挑戦への道が近づいた。6月頃に行われる『前哨戦』に勝てば、年内には世界タイトルマッチが待っています」(スポーツ紙記者)

 Amazonプライムで独占配信されたことで、SNSでも大きな話題となったモロニーとの激闘。勝利を称賛する声がある一方で、噴出しているのが「本当はモロニーの判定勝ちではないか」との見方だ。

 那須川は手数こそ多かったものの、モロニーに強烈なパンチを食らっていたことで、今回の勝利に疑問を持つ視聴者は少なくない。試合後の会見でモロニー陣営が「不公平な採点だったと訴えたことも相まって、「八百長説」まで飛び出す始末なのである。

 ジャッジ2人が97-93、もうひとりが98-92の大差で那須川の勝利を支持。はたしてこれは「疑惑の判定」と言えるのか。前出のスポーツ紙記者は、

「一般視聴者の感覚と判定結果が異なったことの理由として、採点システムの理解しにくさがある」

 そう指摘した上で、次のように分析したのである。

「現行の採点システムは、互角に見える内容であってもラウンドごとに優劣をつけなければいけない『ラウンドマスト方式』。明らかにモロニーが優位だったラウンド以外は、スピードを生かして軽くてもパンチを当て続けた那須川に有利になるのは、採点の仕組み上、当然のこと。常識的な判定だったのではないでしょうか」

 その戦い方がこの先も通用するかどうかはわからないが…。

(川瀬大輔)

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