サッカー界では欧州各国のリーグ戦が終盤戦に突入する中、今夏に来日ツアーで「日本上陸」するクラブが続々と発表されている。最大の目玉は、プレミアリーグ(イングランド)で5年ぶりのリーグ優勝に向けて首位を独走するリバプールだ。
2005年のクラブW杯以来、19年ぶりの来日が実現することになり、所属するMF遠藤航はクラブの公式アカウントで、
「個人的にすごく楽しみ。リバプールが日本に来ることを存分に楽しんでほしい」
とコメントを寄せた。対戦スケジュールは今後発表される予定で、世界のトッププレーヤーの技を間近で見られるのは朗報だ。
高額チケットでも争奪戦必至となりそうだが、サッカーファンにとって、手放しでは喜べない悶々とする問題があった。
というのも、是が非でも見たいスーパースターのFWモハメド・サラーはリーグ戦で27得点17アシストで大暴れしているが、今シーズンで契約が切れるのだ。
32歳のベテランとクラブの交渉は一向に進展が見られず、年明けには「最後の年だから、街のために何か特別なことをしたい」と話していた。
同じくベテランで精神的支柱のオランダ代表DFファン・ダイクも、契約満了が濃厚だ。さらに、世界一のクロスと称賛されるイングランド代表のDFトレント・アレクサンダー・アーノルドも、レアル・マドリード(スペイン)移籍が既定路線となっている。
クラブの「顔」3人がいなくなる可能性大のガッカリ感に加え、コメントを寄せていた遠藤にいたっては、凱旋どころではなさそうで…。
「今季のリーグ戦で、先発出場はゼロ。来年の北中米ワールドカップに向けて、出場機会を増やして試合の感覚を取り戻すため、退団は避けられないとみられています」(サッカーライター)
最悪の場合、目玉不在の緊急事態も。もう1年、早く来てほしかったと、日本のファンから嘆きの声が聞こえてきそうだ。
(風吹啓太)