18日のブログで現役復帰を発表した女子フィギュアの浅田真央。休養宣言から1年、「ハーフハーフ」で揺れた気持ちから「続行」を選んだ決断にファンは歓喜した。しかし、それ以上に胸を撫で下ろしたのがスケート連盟だろう。
「この間、連盟は浅田の去就に気が気でなかった。浅田がプロに転向すれば、連盟の収入は激減してしまう。もっと深刻なのがテレビの放映権料。05年から全日本選手権と世界選手権を独占放送するフジテレビは、ここ10年で100億円を超える放映権料を連盟に納めています。プロ宣言していない現状では連盟に収入の一定額を納めなければなりません。彼女はこれまで競技大会で得た賞金やCM出演料の一部を連盟に納付してきました。もし今後、競技選手としては引退してプロに転向した場合は、連盟への納付金はすべてゼロになるわけですから、連盟は彼女の現役続行にほくそ笑んでいますよ」(スポーツ紙記者)
しかし、スケート連盟が大喜びしたのは金銭面のことだけではなかったという。舞台裏をスケート関係者が明かす。
「実は、連盟には熱狂的な浅田ファンから脅迫とも恫喝とも受け取れる電話が殺到していたんです。なかには『真央ちゃんを引退させたら殺す』といった物騒なものまであったようです」
ファンもスケート連盟も一安心したところで、浅田には以前ような華麗な演技を見せてもらいたい。