任期満了を迎え、12月18日をもって大阪市長の職を辞した橋下徹。大阪府知事を3年9カ月、大阪市長を4年務め、地域政党「大阪維新の会」を率いた橋下も、政治家を引退して「大阪維新の会」の法律政策顧問に就き、政治家を引退するという。しかし、本当に政治家を引退するとは、誰も思ってはいないようだ。
「退任後に、安倍総理と長い時間をかけて会談し、総理からエールを送られました。『大阪維新の会』でも最高顧問を務め、ツイッターでも政治向きな発言を呟いています。とてもスンナリ引退するとは思えません」(テレビ局記者)
そんな橋下が、爆笑問題などが所属する芸能事務所に復帰。今後は、弁護士活動と共に芸能界活動も再開すると言う。
「橋下の名前が売れたのは、この事務所の社長と島田紳助のおかげ。芸能界復帰にあたり、この二人に相談したのは間違いありません。レギュラー番組の復帰はおそらく『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)からではないでしょうか。弁護士の一人としてではなく、司会者の一人としてカムバックするのではないかと言う声も聞かれます」(女性誌記者)
これ以外にも、各局とも橋下獲得に向け、しのぎを削っているという。
「ある大手広告代理店の調べによると橋下のタレントとしての人気は、マツコ・デラックス、さんま、有吉弘行らトップクラスと変わらない。しかも彼らに比べてギャラがとても安い。つまり、コストパフォーマンスがズバ抜けていいわけです。水面下で獲得合戦が起きても不思議ではありませんよ」(前出・女性誌記者)
このあたりも、国政参加に向けての戦略の一つだと言う。
「高い人気を保ったまま、『大阪維新の会』の力を維持して、来るべき衆院選に備えるのが、橋下の戦略ではないでしょうか。もし来年の参議院選挙が、衆参同時選挙だとすれば、意外に早くチャンスが回って来ると考えているかもしれませんね。安倍総理もそのあたりを狙ってエールを送っているのかもしれませんね」(前出・テレビ局記者)
テレビ界で、“橋下アレルギー”を払拭して、国政に打って出る。果たして、橋下の思った通りに事が運ぶのか。