2月21日、ロッテの新外国人・ナバーロ(28)が実弾2発を所持していたとして、銃刀法違反容疑で現行犯逮捕された。思わぬスキャンダルが発覚したが、他球団を見渡しても、なんと今季の新助っ人は「変人」がワンサカいるのである。
事態を重く見たロッテは、3月中の全試合に加えて公式戦開幕から4週間の出場停止と制裁金50万円の処分を科した。打線の中軸として期待が高かっただけに大幅な戦力ダウンを強いられることが必至となり、球団側にとっては手痛い不祥事と言えるだろう。
しかも、実弾男に対する球団の不安は今後も続きそうだ。昨年まで2年間在籍していた韓国球界関係者はこう忠告する。
「韓国サムスンで、ナバーロは昨季、外国人選手シーズン新記録となる48本塁打したが、その高い能力とは裏腹に実は素行がメチャクチャ悪かった。態度の悪さでチームメイトやメディアとのトラブルが絶えず『ポッタン(韓国語で“爆弾”)』と陰で呼ばれていた。サムスンの人間は誰もが『数字にダマされ、ロッテもバカな買い物をしたものだ』とせせら笑っているよ」
その一方で、巨人の新4番候補・ギャレット(34)は対照的にナイスガイだ。宮崎、沖縄の春季キャンプで終始、真摯な対応だった。メジャー8年間で通算122発の実績はダテではなさそうで、3月1日に行われた日本ハムとのオープン戦では先制の3ラン。下馬評にたがわぬ打棒爆発で高橋由伸新監督(40)ら首脳陣を大喜びさせている。
そして自慢の巨砲は、グラウンド上だけではなかった。このG新助っ人は昨季在籍したヤンキースで、あのデレク・ジーター氏(元ヤンキース)を驚愕させる“チン騒動”を起こしていたのである。
「昨年、ジーターは古巣のクラブハウスを表敬訪問した際にシャワーを浴びた直後のギャレットとバッタリ。大事な部分をギャレットがタオルで隠していなかったことで彼の“巨大バット”をナマでモロに直視する形になって『なんてデカイんだ!』と、その場で叫び声を上げながら目を白黒させた。これはメジャーリーグ関係者の間でも瞬く間に広がった非常に有名な逸話です」(米在住の現地メジャーリーグ記者)
実際、新天地の巨人でもさっそく、平常時で優に20センチを超えるという巨根伝説を築きつつあるようだ。
「今季ロッテから加入したクルーズ(32)もギャレットのデカさにかなりのショックを受けていた。今も連日のように『いったい全体、どうやったらそんなにデカくなるんだ?』と質問攻めにして本人を困らせているよ(笑)。もちろん、ウチの選手たちも風呂場やシャワールームでギャレットの実物を目にし、誰もが『やっぱり何でもデカイってのはいいことなんだ』と妙に納得している」(球団関係者)
ギャレットと大きさだけでは比較にならないかもしれないが、同じく下半身でチームメイトをビビらせたツワモノの新助っ人は他にもいた。阪神のストッパー候補・マテオ(31)だ。あるスポーツ紙の在阪記者によれば、沖縄・宜野座キャンプでは球団関係者でさえも一部しか知らない、次のような謎の怪行動を人知れず引き起こしていたという。
「早朝6時ぐらいにマテオがチーム宿舎の自室でパンツ1枚の怪しい姿になって『ラァ~ッ! ラァ~ッ!』と複数回にわたって、5分以上も奇声を発していたというんです。驚いて近くの部屋から飛び出てきた関係者に『どうしたんだ?』と聞かれると『昔からやっている独特の腹式呼吸法でバランスを整えていたのさ』と平然としながら答えていたそうです」
ただし、その実力は折り紙付き。最速160キロを誇る右腕はキャンプでもブルペンで抜群の制球力を見せている。これに対して、中日の新助っ人・ハイメ(28)は「昨年3度、最速103マイル(約166キロ)を出した。直球には自信がある。年々速くなっている」と豪語しながら沖縄キャンプではブルペンすら一度も入らず、右肩痛で二軍落ち。獲得にゴーサインを出した森ヘッドに対して「ハイメのウソにダマされたんじゃないか」とブーイングの声が上がっているという。
まさに悲喜こもごも。今シーズン終了後、新助っ人の活躍によって最後に笑う球団はいったいどこになるのだろうか。