バラエティ番組で欠かすことのできない、売れっ子芸人。そんな彼らの元相方が、芸人廃業後は作家に転身して、大成功を収めているパターンが多いのをご存知だろうか?
「本人がよくテレビで話しているのは、ブラックマヨネーズの吉田敬。現在の相方である小杉竜一と組む前は、『ツインテール』というコンビ芸人でした。当時の相方である和田義浩さんは今、関西で大人気の放送作家です」(在阪テレビ局のディレクター)
吉田が和田さんと組んでいたころ、小杉は“関西キング”というコンビ芸人だった。しかし、解散したのを聞きつけた吉田が、「組まへんか?」と告白。快諾の返事をもらってから、和田さんに解散の意を伝えている。フラれた和田さんは当時から吉田の才能を評価していたため、潔く芸人から足を洗い、今ではブラマヨの関西ローカル番組を裏方として支えている。
「ビジリアン」というコンビ芸人だった小藪千豊も、元相方と別れている。中学生時代にバレーボール部で一緒だった山田知一さんと、NSC(よしもとのタレント養成学校)に入学。卒業後、芸人デビューした。
およそ8年も活動したが、山田さんには放送作家になりたい夢があり、交際していた女性との結婚を考えたため、小藪に解散を告げたという。快諾した小籔は芸人引退を考えたが、仲間の引き止めによって留意。やがて、斜陽状態にあった吉本新喜劇を再建することになり、最年少座長に就任。現在の地位までのぼりつめた。山田さんは現在、やまだともカズ名義で放送作家として花開いている。
“元カレ”と仲良くできるのが、男芸人の世界。才覚ある芸人の陰には上質なブレーンがいるのだ。
(北村ともこ)