今シーズンを最後にACミランを退団することとなった本田圭佑。「次なる新天地」もさることながら、もう1つ注目されているのが、ツイッターアカウントの開設だ。
約1カ月前、本田は自身のメールマガジンにてツイッターアカウント開設をファンに報告。その最初のツイートは「僕は今シーズン限りでミラノを去りますが、次は選手としてではなく、また違った形で皆さんに会える日が来ることを楽しみにしています」というミランのサポーターへの感謝をつづったツイートであった。当代随一の人気選手のツイッター開設ということもあって、その動向は大きな注目を集めているが、そこで、気になるのはツイッター開設の意図。昨今、ツイッターを開設しているサッカー選手は珍しくなくなったが、なぜ本田はこのタイミングでの開設を決意したのか。巷では、実業家としての将来をにらんでの行動であるとも言われているが、実際、ツイッターでは本業のサッカー以外についての発言も多い。
まず、開設時にツイッターでは「自分なりの価値観や哲学などを日本語でも共有していきたい」と投稿した本田。その後、若者の自死問題や受動喫煙について言及。さらに6月15日に更新したツイッターでは、「私たちの未来についてUAEの人々と話すことができて興奮しています。特に私は彼らからリーダーシップの教育について学びました。すばらしい!」とUAEの経営者と会合を持ったことをほのめかしてもいる。このことからは、実業家という「セカンドキャリア」に向け、周囲への影響力を強めていこうとする本田の姿勢がうかがえるのだ。
もっとも、サッカー選手として活躍する傍ら、本田はすでに経営者としても手腕を振るっている。15年6月には当時オーストリア3部のサッカークラブ、SVホルンの経営に参入。その後チームは15-16年シーズンに2部昇格を決めた。その経営手腕は一定の結果として表れている。
ピッチで結果を残してきた本田はセカンドキャリアにおいても結果を残せるのか。
(戸畑マサシ)