倉持麟太郎弁護士とのダブル不貞疑惑を週刊誌に報じられ、民進党を離党した山尾志桜里衆院議員。先の衆院選では愛知7区から無所属で出馬し、当選。“疑惑は晴れ、ミソギは済んだ”とばかりに、ドヤ顔で当選の喜びを語っていたのは、記憶に新しいところだ。
その山尾議員が、今度は倉持弁護士を山尾事務所の政策顧問に起用する方針を固めたと、11月7日付けの神奈川新聞のインタビューで明らかにした。
それによると、起用理由については「『共謀罪法』や天皇の皇位継承問題などで、これまで倉持氏とともに取り組んできた」という。そして、今回の衆院選の当選で待機児童問題と憲法問題に取り組むよう負託されたとして“政策立案の共同作業には継続性が必要だから”だそうだ。
この報に、政治ジャーナリストの安積明子氏は、自身のツイッターで〈論点のすり替えですね。有権者は政治家に説明責任を求めている。やましいところがなければなぜ離党したのか。そしてなぜ閉会中の夜の国会(すでにおもな入口は閉鎖されており、通行証を持つ記者ですら入るのが大変です)で離党届を出し、記者の質問を受け付けず、声明だけ読み上げたのか〉と疑問を呈した。
さらに〈最後にジェンダーギャップについて評論されていたが、臭いものに蓋(自分について都合の悪いことについては説明しない)という姿勢を山尾氏が続けることが「やはり女性はダメなんだ」という評価につながりかねないということを指摘したい〉と、ツイートした。
倉持弁護士を政策顧問に起用することで、身の潔白を主張したいようだが、これで本当に不貞疑惑が払しょくできたかは、疑問の残るところだ。