自民党の宮澤博行衆院議員(比例東海ブロック)が、近く発売される週刊誌で自身に関する不祥事が掲載されるのを前に4月22日、議員辞職願を提出した。宮澤氏は「不祥事」としか述べていないが、自民党関係者によると、本人は「『裏金でパパ活』と報じられる」と説明しているという。同時に「不祥事があったことは自覚している」とも話している。
宮澤氏は東京大学を卒業後、磐田市議などを経て2012年の解散総選挙で初当選し、当選4回。これまで防衛政務官や防衛副大臣、党の防衛部会長などを務めた。所属していた清和政策研究会(安倍派)の裏金問題に絡み、昨年12月に「しゃべるな! しゃべるな! これですよ」と、派内で箝口令が敷かれていたことを、興奮気味に明かした人物だ。
宮澤氏は今年1月20日の大寒の日には、静岡県浜松市の天竜川で、ふんどし姿で大寒みそぎに参加した。地元メディアの取材に対し、次のように語っていた。
「みそぎから地元の活動を始めさせていただくわけですから、不思議なご縁だと思います。とにかく出直すつもりで一歩一歩、地元で頑張っていき、国民の皆様の信頼を回復できるように努力していきたいと思います」
ところがみそぎどころか、パパ活にいそしんでいた疑惑を持たれたというわけだ。
本人は比例代表で当選したことから早めに党に議席を返し、次の総選挙に向けて「本当のみそぎ」を済ませたい意向だというが…。
(田中紘二/政治ジャーナリスト)