フジテレビにCMスポンサーが戻ってこない中、2月7日からCMを再開させたのが、給湯器メーカー「キンライサー」だ。アンミカとダチョウ倶楽部による軽妙な掛け合いが展開されるのだが、これが「性加害を容認している」とのバッシングに晒されている。
もちろん、中居正広氏から意に沿わない性的行為を受けたX子さんの被害には、フジテレビ幹部社員の関与があったのではないかとされる問題を指している。
だがこの指摘に対し、キンライサーは「そのような意図は一切ございません」。さらには「フジテレビからの接待を受けているからCMを出している」という憶測に対しても、全面否定している。
そんな指摘が出てしまうのは、ほとんどのCM出稿が差し止めされている逆風での再開が、完全に悪目立ちしてしまったからではないか。ちなみにキンライサーという社名は、創業当時の社名「近畿ライフサービス」を変更したものだ。
同じくCMを再開させた企業には、通信販売事業の「夢グループ」、デヴィ夫人が出演する高価買取専門店「まねきや」などがあるが、なぜかいずれも特段の批判を浴びてはいない。
ちなみに「キンライサー」のCМはもともと2019年に、上島竜兵を含むダチョウ倶楽部の3人でスタート。2年後の2021年からアンミカが合流。2022年5月の上島急逝を受けて、CMを2カ月間、自粛していた。こともあったという。上島のためにも、CМを続けてほしい気がするが…。
(魚住新司)