スポーツ

サンスポ、水戸正晴の万券を生む血統論「牝馬ホワイトフーガが波乱起こす」

20170223zz

 今週は今年最初のGI「フェブラリーS」が東京で行われる。昨年の1~4着馬のほか、前哨戦を制したカフジテイク、14年、15年で連覇を達成したコパノリッキーなど、超豪華版。はたして、砂の王者に輝くのはどの馬か!

 冬は砂の競馬がよく似合う。そう、その厳寒期に行われる唯一のGIフェブラリーSが今週のメインだ。

 一昨年の覇者コパノリッキー、昨年のそれ、モーニンを筆頭に、GI制覇馬、それに準じる馬のほか、重賞勝ち馬が多く出走する、なかなかの豪華版である。

 前哨戦の東海Sを快勝したグレンツェントの姿はないが、トライアルの根岸Sを制したカフジテイクを筆頭に、これに差なく続くエイシンバッケン、キングズガード、ノンコノユメ、ベストウォーリア、ホワイトフーガ、モルトベーネといったところが人気、有力どころだろうか。

 見応え満点だが、ここまで顔ぶれがそろうと馬券的にもおもしろそうだ。

 03年に馬単が導入されてからこれまでの14年間、その馬単で万馬券が出たのは4回(馬連では3回)。この間、1番人気馬は8勝(2着1回)。比較的人気サイドで決まるレースと見ていい。

 しかし、2番人気馬は、わずか1勝(2着2回)。ならば、人気馬から力量確かながら近走の成績がイマイチで評価を落とした馬に流すと、高配当を手にすることができそうだ。

 年齢的にはどうか。00年以降を見てみる。充実著しい、これからピークを迎える5歳馬が8勝(2着5回)と圧倒的。続いてこれから本格化する上り調子の4歳馬で、これが6勝(2着6回)。このあとは6歳馬の3勝(2着2回)。7歳以上は勝ち鞍がなく、4、5歳馬に目をつけるのが馬券の筋ということになる。

 その伝から言って期待したいのは、やはり5歳馬。といっても狙ってみたいのは牝馬だ。00年以降、牝馬が勝ったことはない。その00年、のちに名牝と言われたゴールドティアラの2着が最高で、牝馬の出走頭数が少ないこともあるが、やはり牡馬の壁をブチ破ることは少ない。

 であるなら無理筋かもしれない。それでも勝負したいのはホワイトフーガだ。牝馬でありながら牡馬顔負けのタフさと勝負強さがウリモノ。決してヒケは取らないと見ての狙いである。

 主に地方交流重賞を使ってきているだけに、中央のGIでは厳しいと見られてもやむをえまい。が、デビュー戦となった中央での新馬戦を大差で圧勝。その後も中央のダートでは堅実な走りを見せている。

 昨年のフェブラリーSは10着に敗れたが、これをもって中央の強敵相手には苦しいと見るのは早計だ。この時は休み明けの前走、TCK女王盃を快勝しての挑戦だった。だから2走目の反動(2走ボケ)があったのではないだろうか。なぜなら落ち着きを欠いてパドック(下見所)での印象がよくなかったからだ。

 今回は昨年と同じローテーション。しかし、その前走のTCK女王盃は、やや重め残り。しかも58キロの斤量を背負っての競馬。にもかかわらず勝ち馬とコンマ1秒差(3着)の好内容だった。ならば評価しなければいけないだろう。

 まだ良化途上の段階でこれだけの好レースをすれば、使われての変わり身を大いに期待していいのではないか。実際、陣営はヤル気をチラつかせ、高木調教師は、

「馬体が締まって実にいい雰囲気。中間の稽古内容も満足いくもの。昨年とは違います」

 と、胸を張るほどだ。

 4代母はGI4勝の女傑グローリアスソング(17勝)で、シングスピール(ジャパンC=米芝王者)、ダノンシャンティ(NHKマイルC)、ヴィルシーナ(ヴィクトリアM)など、近親、一族に活躍馬がキラ星のごとくいる良血。クロフネ×フジキセキという配合からもマイル戦はピッタリ。力を要す良馬場条件に、大きく狙ってみたい。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
長与千種がカミングアウト「恋愛禁止」を破ったクラッシュ・ギャルズ時代「夜のリング外試合」の相手
2
沖縄・那覇「夜の観光産業」に「深刻異変」せんべろ居酒屋に駆逐されたホステスの嘆き
3
日本と同じ「ずんぐり体型」アルプス山脈地帯に潜む「ヨーロッパ版ツチノコ」は猛毒を吐く
4
段ボール箱に「Ohtani」…メジャーリーグMVP発表前に「疑惑の写真」流出の「ダメだ、こりゃ!」
5
巨人が手ぐすね引いて待つ阪神FA大山悠輔が「ファン感謝デー」に登場する「強心臓」