新庄剛志監督率いる日本ハムと小久保裕紀監督率いるソフトバンクに、遺恨勃発だ。
新庄監督は1月8日、2軍施設がある鎌ケ谷スタジアムを訪れて、巨額契約でソフトバンクに移籍した上沢直之投手について、
「ああいう決断は残念。ちょっと育て方が違ったのかな」
憮然とした表情で、思いを語ったのだ。いわく、
「アメリカに行っている時もやりとりはしていたし、寂しさの方が強かったかなぁ。初めて外したんじゃないかな、ちょっと悲しさが強くて」
ここで言う「外した」は、ソフトバンク入りが決まった瞬間に、上沢のインスタグラムのフォローを外したことを意味する。
上沢のソフトバンク入りには、野球ファンによる批判が沸騰している。上沢自身も承知しているだろうが、新庄監督にとっても見過ごせない問題なのだ。そして今シーズン、対戦することを念頭に、
「彼が投げる時には、ファンのためにもウチは負けない。打ち崩す気持ちを持ち続けて戦いたい」
と新庄監督は宣言したのだった。球団OBが補足する。
「本当ははらわたが煮えくり返るほど頭にきて、イラついていたと思いますよ。インスタのフォロー外しは、そうした気持ちがあってのもの。両者が交わることは二度とないでしょうね」
年俸の総予算が決まっている日本ハムにとっては、グローバル企業が球団親会社のソフトバンクは、脅威にほかならない。
「育てた選手をどんどん高額年俸で同一リーグのソフトバンクに強奪されたら、たまったもんじゃない。なんだか平成時代の読売巨人軍を地でいっている感じがします。新庄監督はそのうち、ソフトバンク戦全勝宣言でもブチかましそう」(北海道メディア関係者)
事実、新庄監督はこう言って、ソフトバンクに不快感をあらわにしている。
「ポスティングでメジャーに行って、いい活躍ができなくて、ソフトバンクに行くっていう流れ。そこは正直、ソフトバンクが上沢君を獲りにきてほしくなかった」
振り返れば日本ハムは有原航平のケースでも同様に、ソフトバンクに高額年俸でもっていかれている。
公然たる宣戦布告。さて、小久保監督はどう応戦するのか。