4月13日のWIN②大阪―ハンブルクCは、臨戦過程を素直に評価したい一戦。前走の着順が8着以下、かつ前走の条件が重賞以外だった馬は、21年以降〈0 0 0 17〉と上位に食い込めていません。オープン特別や条件戦で大敗を喫した直後の馬までマークする必要はないと思います。
WIN④春雷Sは、血統と馬齢をチェックしておいたほうがよさそう。父にサンデーサイレンス系種牡馬を持つ馬は20年以降〈1 0 1 32〉、7歳以上の馬は20年以降〈0 0 0 24〉と苦戦していましたから、該当馬が人気を集めていたら疑ってかかるべきでしょう。
WIN⑤桜花賞は、コース適性が最大のポイント。右回り、かつ1600メートルのJRA重賞において、3着以内となった経験がない馬は、18年以降〈1 0 2 72〉と安定感を欠いていました。
さらに、JRAの右回り、かつ重賞以外のレースで2着以下となった経験がある馬は、18年以降〈1 1 0 55〉。重賞を除く右回りのレースは、すべて勝っているくらいの馬でないと、この舞台で好走を果たすのは難しいかもしれません。
なお、前走の馬体重が450キロ未満だった馬は18年以降〈0 0 2 46〉と連対例なし。このうち馬番が5〜18番の馬は〈0 0 0 38〉です。枠順に恵まれた馬でないかぎり、小柄な馬は評価を下げるべきだと思います。
特別登録馬のうち、これらの条件をきれいにクリアしているのは、昨年末の阪神JFを勝ったアルマヴェローチェと、デビューから2連勝でフェアリーSを制したエリカエクスプレスだけでした。手を広げるならば、他のレースで妙味ある伏兵を探しましょう。
通常の式別ならクリノメイもおもしろい存在。前走の馬体重は446キロで、極端に馬格がないわけではありませんから、無理に嫌う必要はなさそうです。
伊吹雅也(いぶき・まさや)「JRAホームページ」「グリーンチャンネル」ほか、さまざまなメディアに活躍の場を広げている新進気鋭の競馬評論家。新刊「ウルトラ回収率2025-2026(競馬王馬券攻略本シリーズ)」(ガイドワークス)が好評発売中。