大高宏雄

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詐欺逮捕「頂き女子りりちゃん」がダブッて見えた広瀬すず「犯罪の中身」/大高宏雄の「映画一直線」

映画とはやはりなんらかの予見、予知的な要素をはらむものなのだろうか。岩井俊二監督の新作「キリエのうた」を見て、最近起こったある事件の当事者が、頭をよぎった。金銭詐欺の容疑者として逮捕された「頂き女子りりちゃん」だ。「りりちゃん」その人は、報…

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菅田将暉を稀有な俳優に押し上げた「ミステリと言う勿れ」の大成功/大高宏雄の「映画一直線」

菅田将暉主演の「ミステリと言う勿れ」が大ヒットしている。10月1日時点で、興収27億8000万円を記録した。40億円突破はほぼ確実な情勢で、さらにその上の数字も期待できる。この作品は、すでにテレビドラマで知っている方も多いだろう。菅田演じる…

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藤竜也82歳の尖りに尖った荒ぶる野卑/大高宏雄の「映画一直線」

あまりこの作品の評判を聞かないが、見どころが盛りだくさんである。藤竜也が主演を務めた「高野豆腐店の春」だ。「こうやどうふてん」ではない。「たかのとうふてん」と読む。店の名前だ。80歳を超えて、主演を張れる俳優は少ない。しかも今年は「それいけ…

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大ヒット「キングダム 運命の炎」本当の主演は山崎賢人ではなく「大沢たかお」だ!/大高宏雄の「映画一直線」

今年の夏興行は多くの話題性に富む。「宣伝なし」で押し切った宮﨑駿監督の新作「君たちはどう生きるか」。米国での心無い原爆コラージュ画像が物議をかもした「バービー」など、興行面への関心を含めて、一筋縄ではいかない作品が並ぶ。中でも、王道の娯楽大…

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意外なヒット!二宮和也が驚きの結果をもたらした「新しい戦争作品」の可能性/大高宏雄の「映画一直線」

今年上半期の邦画作品別興行収入の1位と2位はアニメーションであった。1位が「THEFIRSTSLAMDUNK」(150億円、7月31日時点)で、2位が「名探偵コナン 黒色の魚影(サブマリン)」(134億9000万円、7月30日時点)。アニメ…

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バイクで崖から飛び降り…トム・クルーズ「60代の肉体アクション」はガチンコだ/大高宏雄の「映画一直線」

トム・・クルーズは、なぜ日本で人気があるのだろうか。新作「ミッション:インポッシブル/デッドレコニングPARTONE」の興行を見て、改めて思った。スタート成績(初動3日間)は、前作「同フォールアウト」(最終興収47億2000万円、2018年…

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「東京リベンジャーズ2」は前後編1作の濃縮版にすべきだった/大高宏雄の「映画一直線」

やはり、1本にまとめた方がよかったのではないか。続編が2部作になった「東京リベンジャーズ2」のことだ。その前編「~血のハロウィン編‐運命‐」は4月28日公開。後編「~血のハロウィン編‐決戦‐」は、6月30日から公開された。単純に、興行収入か…

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北村匠海・吉沢亮…見事な見せ場があるのに「東京リベンジャーズ」90分で終了の「製作事情」/大高宏雄の「映画一直線」

これはいくらなんでも短いのではないか。上映時間90分の「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編─運命─」だ。あっという間に終了した感じがあった。理由は単純だ。前作の大ヒットを受けて、今回は2部作公開になった。その前編である今作は、後編につな…

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これを映画館で見逃したら大損する!「池波正太郎生誕100年」記念作の衝撃/大高宏雄の「映画一直線」

映画館で毎週毎週見る商業映画に、ちょっとがっくりくる日々が続いていた。どれも、期待を大きく裏切っていたからだ。ところが、溜飲を下げる作品があった。「仕掛人・藤枝梅安2」だ。前作の「仕掛人・藤枝梅安」に続く2部作の後編である。心底、ホッとした…

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超異色アニメに鳥肌が立った!荒ぶるジャズが観客ワシづかみ/大高宏雄の「映画一直線」

邦画アニメーションの快進撃が止まらない。韓国でも大ヒットしている昨年来の「すずめの戸締まり」や「THEFIRSTSLAMDUNK」などのビッグタイトルの話ではない。今年に入って、全く異色な邦画アニメがヒットしている。プロのジャズプレイヤーを…

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数字で浮き彫りに!日本におけるアメリカ映画の「危ない行く末」/大高宏雄の「映画一直線」

新著「アメリカ映画に明日はあるか」(ハモニカブックス)を上梓した。大仰なタイトルだが、その真意を含めて、今回は少しその紹介をさせていただく。映画雑誌「キネマ旬報」で連載している「ファイト・シネクラブ」から、アメリカ映画についての文章をまとめ…

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これは「小沢仁志祭り」だ!異色女優が彩る「還暦記念」の圧巻作/大高宏雄の「映画一直線」

何だろう、この楽しさ、ワクワク感は。まるで「小沢仁志祭り」ではないか。公開されたばかりの「BADCITY」を見て、そう強く思った。主演は小沢仁志。ファンは多いが、この俳優の名前にビビる人もいるかもしれない。コワモテの面構え、ドスのきいた声、…

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これは名シーンだらけ「ボクシング映画にハズレなし」な異色作/大高宏雄の「映画一直線」

昨年12月16日から東京などで公開され、圧倒的な評価を得ている「ケイコ 目を澄ませて」を、ほぼ満席の映画館で、年明けに見た。評判どおりだった。聴覚障害を持つ女性ボクサー(岸井ゆきの)を中心にした話だ。「ボクシング映画にハズレなし」ボクシング…

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松たか子「はみ出し女優」が連発する「底知れない顔」/大高宏雄の「映画一直線」

松たか子という俳優は、全く油断がならない。彼女が映画に登場すると、ちょっと異質な空気が漂う。不穏な感じもある。それは、内面が底知れないからだ。底知れなさが見え隠れするような表情、動作に、彼女独特の色がある。映画でなくても最近、目を見張ったの…

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