年末には例年、地元・福井県に戻って野球教室を開いたり、後援会の挨拶回りをしたり。ところが今回はギリギリまで帰国せず、どうも様子が違っていたというのは、ボストンレッドソックスの吉田正尚だ。球界関係者が振り返る。
「2023年はプロ野球福井県人会が発足して、メジャーリーガーとして華々しく地元に凱旋したのですが、2024年はちょっと寂しかったですね」
吉田は年が押し迫った12月28日、東京都内で航空会社が主催する野球教室に参加している。約120人の参加者を前に、2時間にわたって指導した。2024年シーズンは指名打者での出場が多く、打率2割8分、10本塁打、56打点でシーズンを終えた。10月には右肩を手術しており、オフはリハビリに励んでいると明かしている。
福井県出身の球界関係者はほかにもヤクルトの中村悠平など、多数の現役選手とOBがいるのだが、なぜか強烈なキャラクターの「あのOB」は、なかなかイベントなどに呼ばれないそうだ。
「若狭高校出身の阪神OB・川藤幸三さんのことですね」
そう話すのは、地元の飲食店関係者だ。
川藤氏は2024年限りで阪神OB会長職を退任し、掛布雅之氏に引き継いだ。
「時代錯誤も甚だしい態度が目につく。困ったことです」
そう言って苦笑いする球界関係者は多いのだ。続けて言うには、
「拠点を置いている関西での仕事の依頼は、かなり減りそうです。福井出身の球界関係者の集いに呼ぼうとしても、企画趣旨よりもまずは『ゼニはどうなってますか』と聞いてくるそうです。手弁当で運営しているイベント関係者は、一斉に手を引いています」
今年7月には76歳になる川藤氏。そろそろ重鎮として落ち着いてはどうか。